インプラント概論

No.29老後を考慮したインプラント治療

新宿岸本歯科医院インプラント写真

2016年3月の最終日曜日、水道橋の東京歯科大学血脇記念ホールで日本口腔インプラント学会専門医臨床技術向上研修会が行われました。
高齢化社会でのインプラント治療にフォーカスをあてた研修会でした。
働き盛りにいれたインプラントが人生の最終章の時期を迎えたとき、どのような状況になっているか、考えさせられる講習会でした。
そのような時期にインプラントを外さなければいけないことがあることも考慮したインプラント治療をすべきと講演する先生もおられました。
人生の最終章の時期にインプラントだけが残り、反対側の顎の歯肉にインプラントが食い込むのです。では、どのようなインプラント治療をすればよいのでしょう。
具体的にいうと、スクリュー固定の2回法のインプラントにして、人生の最終章の時にはスクリューを外して、インプラントを使用しないようにするということのようです。
私は少し異なった考えを持っています。
現在、問題となっている方々は、いまから30年以上前に抜歯をしてインプラント治療をおこなった方々が多いと思います。
口腔衛生指導もあまり行われず、多くの歯を抜かざる得なくなった年代の方々です。
多くの歯を失い、大がかりなインプラント治療をおこなった方々です。
では、現在インプラント治療をしている方々はどうかといいますと、口腔衛生指導もしっかりおこなわれ、将来、多くの歯を失う可能性が少ない方々が大多数です。
したがって、現在インプラント治療をしている方々が、人生の最終章をおくる年代になったとき、インプラントだけではなく、自分の歯も多く残っていると考えられるのです。
インプラントが反対側のあごの歯肉に食い込む可能性は少ないと考えられます。
また、なかなか意思疎通ができない状況になったとき、2回法のスクリューを外そうとしたときに、スクリューを誤飲させてしまう可能性も高くなると思います。

老後を考慮にいれたインプラント治療に対する私の考えは以下の通りです。
・今後多くの歯を失う可能性が少ないかたは、ワンピースインプラントでも2回法インプラントでもどちらでもよい。
・今後多くの歯を失う可能性がある方は、2回法インプラントを第一選択とするほうが好ましい。しかし、意思疎通が取れない状態で2回法インプラントのスクリューを外す場合は、スクリューの誤飲に注意する必要がある
(2016年4月7日)

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