インプラント概論

No.34これからはワンピースインプラントの時代

これからはワンピースインプラントの時代

厚生労働省は2016年の歯科疾患実態調査を公表した。
それによると、80歳で自分の歯が20本以上ある人の割合が推計で51.2%に上がった。
2011年は40.2%であり、前回調査から10ポイント以上増えた。
自分の歯20本は入れ歯なしにほとんどの物が食べられる目安である。
現段階で80歳以上の二人に一人以上が入れ歯を入れずに生活していることになる。

ワンピースインプラントを否定する歯科医師は、ワンピースインプラントは設計変更が難しく、インプラントを入れた患者が入れ歯の時期になった場合、好ましくないと主張する。
しかし、今回の歯科疾患実態調査は、入れ歯にならない高齢者が増えていることを証明している。
今後もこの傾向は続くと考えられる。
さらに入れ歯を使用する高齢者の割合が減るのである。
経験豊かな歯科医師は患者が将来多くの歯を失うかどうかある程度見極めがつく。
もし、将来多くの歯を失うと予想される患者がインプラントを希望した場合、2ピースインプラントを選択すればいいと思う。将来歯を失うのが少数だと予想される場合、ワンピースインプラントを使用したほうがいいと思う。2ピースインプラントが不要だとは思わない。
しかしこれからは多くの患者がワンピースインプラントでよいと思う。

今現在、介護を必要としているかたの中でワンピースインプラントが問題となっていることはあると思う。
しかしそれは今のこと。
これからインプラントを入れる患者さんが介護を必要とする時代には入れ歯は激減しているはずである。
2ピースインプラントはネジで歯根部分と歯冠部分をとめる構造である。
小さなネジです。
介護が必要な患者さんの口のなかでネジを操作するのは困難な場合がある。
口の中にネジを落としてしまえば、飲み込ませてしまう可能性が大きいです。
ネジの誤飲事故が増えないか心配しています。
ワンピースインプラントにはネジがない。
これからはワンピースインプラントの時代になると思います。

(2017年6月4日)

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