インプラント概論

No.46デンタルフロスを使おう

デンタルフロスを使おう

Floss or Die フロスを使いますか。それとも死を選びますか?

これは1997年にアメリカ歯周病学会(AAP)が発表した歯周病予防キャンペーンのスローガンです。
すごい表現の広告です。

バックグラウンドにあるのは、歯周病になると心筋梗塞にかかりやすくなると判明したからです。
心筋梗塞の病巣部分から歯周病菌が発見されたことが根拠になります。

歯周病と糖尿病との関連はずいぶん前から言われていましたが、その後、早産・認知症・肥満など歯周病とのかかわりが判明してきました。
歯周病になったから、必ず心筋梗塞になるわけではありませんので、Floss or Dieは少し過激すぎます。
しかし、歯周病といろいろな病気が関連していることは事実ですから、口腔ケアは大切です。
また、手術を受けられた患者さんが退院までに要した日数は、口腔ケアされている患者さんの方が短いと報告されています。
術後に誤飲による肺炎などの罹患率が低いからだと思われます。

口腔を清潔に保つのは、歯ブラシが一番重要ですが。
歯ブラシだけでは完全に歯垢を取ることはできません。
歯間ブラシやデンタルフロスが大変役に立ちます。
日本では歯間ブラシがよく使われていますが、アメリカではdental flossの方が売れています。
デンタルフロスは使い方にコツが必要で、使いこなすのはひと苦労です。
私たちが患者さんに説明しても、なかなか使いこなすのは難しく、鏡の前で悪戦苦闘して習得してもらわなければなりません。

私の父は91歳で他界しましたが、50代の時、新宿の歯科医院でフロスの指導をうけ、以来必ず使用していました。
当時私はまだ高校生で、父がフロスを使うのを見ていて、なんだろうと不思議に思っていました。
当時フロスは一般的ではなく、高かったと思います。
父は80代で認知症を患い、トイレも失敗したりしていましたが、なぜだか、デンタルフロスを切って渡すと、自分でフロスをしていました。
認知症を患っても、手の感覚がフロスの使い方を覚えていたのだと思います。
岸本歯科の患者さんにも、この話をします。
フロスの使い方が難しくても、ぜひ覚えていただきたいのです。

写真は岸本歯科で好んで使っているフロスです。

デンタルフロス

アメリカでいろいろなフロスを買ってきて、いろいろ試した結果、このフロスになりました。細
くて切れにくく、歯と歯の接触がキツイかたにむいています。
なぜだか日本のドラッグストアでは見たことがなく、アメリカや台湾で買ってきています。
特に台湾のセブンイレブンではこのフロスだけしか売っていません。
台湾ではポピュラーな商品です。

Amazonで購入できるようです。

(2018年6月1日)

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