インプラント概論

自分にはどこのメーカーのインプラントが向いているのか

自分にはどこのメーカーのインプラントが向いているのか

現在日本では、40種類ぐらいのインプラントが認可されていると言われています。今後さらに増えていくでしょう。すべての種類のインプラントを等しく扱える歯科医師はほとんどいないでしょう。いくらマニュアルどおりに使用するとしても、やっぱりそこには使用経験や慣れというものがあります。また、医院経営上いろんな種類のインプラントをストックしておくわけにもいきません。現実には2から3種類ぐらいを使用している先生が多いと思われます。 

 インプラントによっても向いている症例というのがあります。例えば、充分な骨があり、神経や血管などの障害がない場合、どんな種類のインプラントを使用してもいいと思います。太くて長いインプラントが使えるのです。この場合、高い確率で骨とインプラントの結合が得られます。そのようなケースでは厚い膜厚のHAコーティングインプラントは使う必要がないと思います。厚い膜厚のHAコーティングインプラントはインプラント周囲炎の発生率はチタンインプラント比べて高いので、むしろ避けるべきだと考えています。岸本歯科医院では充分な骨がある場合、インプラント周囲炎の発生率がチタンインプラントと同程度である薄い膜厚のHAコーティングインプラントを使用しています。ほとんどまれなケースですが、充分な骨幅で充分な埋入長さが取れる場合、昔ながらのマシーンサーフィスのノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントの長期予後はたいへん良いと言う歯科医師もいます。一方で、ノーベルバイオケア社のタイユナイトの長期予後を疑問視する意見もあります。

 一方、骨がやわらかい場合、上顎洞との距離がなくてソケットリフトが必要である場合、厚い膜厚のHAコーティングインプラントはたいへん有用であると思います。骨がかなりやわらかい場合、チタンインプラントでは治療を行わないこともあると思います。厚い膜厚のHAコーティングインプラントはインプラント周囲炎がチタンインプラントより発生しやすいかもしれませんが、治療不可能や骨造成手術をおこなうより、はるかにいいと考えています。

 オールオン4は総入れ歯に行うインプラントとして有名です。4本のインプラントで14本の人工歯・総入れ歯を支えるため、上部構造が複雑で。多種多様な部品があるブローネマルクインプラントが一番よいでしょう。

 最近ではストローマンインプラントが世界で一番売れているとされています。臨床医の評価が高いということです。ただ、インプラント残存率や成功率のデータは欧米人での報告なので、骨が薄い日本人にそのままあてはめるのは問題です。

 一流ブランドの代表といえるブローネマルクインプラントやストローマンインプラントを使用しているから最善であると考えるのは早計です。骨の状態によっては、日本製のHAコーティングインプラントが有用である場合もあります。自分の骨の状況にあうインプラントを見つけるために、自分の骨の状況を歯科医師に尋ねるのもいいかもしれません。その後、インプラントの種類を選択しましょう。

 (2018年10月10日)

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