インプラント概論

No.50最後は人です

最後は人です

私は他の歯科医院がどのように治療を行なっているか、ホームページを見ることがあります。
どの歯科医院も自院の特色を出すため、いろいろ工夫をしているのが分かります。

以前はタービンのオートクレーブ滅菌・デジタルレントゲンによる被ばく線量軽減など、今では当たり前のことが書かれていました。

現在では、インプラント治療をおこなう医院ではCT完備を、また根管治療に力を入れている医院では顕微鏡治療を謳っています。

最新設備で最新の治療を行うことはとても良いことだと思います。

30年近く前、まだ私が歯科医として駆け出しだったころ、高額な講習会出席費用を払ってある高名な先生の講習会で学ぶ機会がありました。
米国で教授の経験もある立派な先生です。
その先生が発した一言が今でも忘れられません。
「みなさん、しなければよかったと思う治療だけはしないようにしましょう。」 おそらく、本音でしょう。
自分が行った治療がはたして歯の長持ちにつながるのか?早く歯をダメにしていないか?というのを考えながら治療をしなければいけません。

学生時代に教わったことです。

このブログを書くにあたり、この文章を調べてみたのですが、ネットで探しあてることができなく、学生時代の教科書もないのですが、あくまで記憶に残っている範囲で記載します。

少し誤りはあるかもしれません。ニュージーランドで学校歯科医をおき、虫歯の早期治療を徹底したそうです。
結果、40歳代ぐらいでかなりの割合で総入れ歯になったという報告です。

早期治療をしなければ、総入れ歯の割合が少なくなった可能性があるかもしれません。
この件を歯科関係者に話したことがあります。
全く受け入れられませんでした。
現在の治療と当時の治療では違うと言うのです。
私には受け入れられない主張でした。

歯科医師になりたての頃は、虫歯は早く削って、治療するものだと思っていました。
経験を積むにあたり、どうやらそうでもないと思うようになりました。
岸本歯科医院のポリシーは最小限の治療的介入です。
過剰な介入は歯の早期喪失につながると可能性があると考えています。
どんなに最新の設備でも、最後に治療するのはひとです。
診断・治療方針を決めるのもひとです。

(2018年6月30日)

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