インプラント概論

2台目の新しいCTレントゲンを導入しました

2台目の新しいCTレントゲンを導入しました

 

岸本歯科医院は2001年開設時、当時としては最先端のデジタルパノラマレントゲンを導入しました。
従来のフィルムのレントゲンと比べて、デジタルパノラマレントゲンが診断に十分な画像かどうか、心配しながらの船出でした。

無線でクライアントのパソコンに画像をとばしていましたが、なかなかうまくいかず、結局有線に変えるという苦い経験もしました。

そのような頃、CTレントゲンがインプラント治療の診断・治療計画に有効なツールであることの認識はありませんでした。

丁度その頃、CT専門クリニックであるメディカルスキャニングが渋谷に開院しました。

メディカルスキャニングも当初は歯科インプラント分野でのCT応用は考えていなかったようで、レントゲン技師さんが、インプラント治療にもCTは有効活用できそうですがどうですかと言って当院に営業にきました。

私は1980年代の大学時代、CTを読む機会がありましたので、私自身CTをインプラント治療に活用することのハードルは高くなかったように思います。

まだ、インプラント治療にCTを活用する書籍などはなかったように思います。

2002年、難しい症例のインプラント治療するにあたり、CTの活用を考え、初めてメディカルスキャニングでCT撮影をお願いすることになりました。
オペをして骨の形を見たときに驚きました。
正確に骨の形が再現されていました。

正直、CT画像が、実際の顎の形や神経血管の走行を忠実に表しているとは思っていなかったのです。

この患者さんは私にとって思い出の症例となりました。
現在でもメインテナンスに来院していただいております。

それ以来、難しい症例はCTを撮影するようになりましたが、岸本歯科医院は小さクリニックで、CTを独自に所有するような状況ではありませんでした。

撮影料はかかりますが、CT専門クリニックで撮影を依頼していました。

歯科専門のコーンビームCTの価格もさがり、2013年、念願のCTをクリニックで購入することができました。

それから9年、さらに治療精度をあげるため、今年最新鋭のCTを導入することになりました。

大好きな日本製です。

インプラント治療に有効なツールになることでしょう。

前回のブログでも書きましたが、CTは根端病巣の診断に大変有効です。

う蝕虫歯の進行状況を診断することは不向きであることも記載しておきます。

(2022年10月10日)

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