インプラント概論

No.31有名教授も考えが変わることがある?

上顎前歯部のインプラント治療についてのお話しです。
ある教授が書いた論文で、前歯では抜歯後に骨が吸収しやすいので、インプラントを埋入する時には吸収しない骨補填材を使用した骨造成術が推奨されていました。
ある講習会あとの懇親会の際、少しお酒も入って、上顎前歯のインプラント治療について話の花がさいていました。
すると教授は、骨造成はしないほうがよいとおっしゃるのです。
私の頭は大混乱。先生が書いた論文と主張が違うのです。
しかしよく考えてみると、教授も人の子、考えが変わったっていいじゃないかと思うようになりました。
もともと、上顎前歯のインプラント治療の時には骨造成術を併用する歯科医師が多いです。
また、その考えが主流だと思います。

岸本歯科医院のように、骨移植に反対して、HAコーティングインプラントを用いて、しかも1ピースインプラントが良いなどと主張する歯科医師はごく少数です。
グローバルな目でみると、常識はずれです。
でも私には世界的常識に少し違和感を感ずるのです。
あまり気にせず、自分が正しいと思う治療をしていこうと思います。
いつか世界の常識が変わる時がくると信じて。

(2016年10月17日)

関連記事

院長のインプラント概論

ページ上部へ戻る