インプラント概論
7.162020
くさび状欠損
くさび状欠損
歯肉との境目あたりにみられる欠損をいいます(下記写真)
この欠損は虫歯から発生するものではありません。
- 硬い歯ブラシ、強すぎる歯ブラシ庄で頻回に磨き続けた場合
- 加えて研磨剤入りの歯磨きペーストを併用した場合に起こることがあります。
- 強い横方向の力が加わる場合に起こることがあります。
要するに、間違った歯ブラシの使い方と強すぎる噛む力が原因だということです。
症状は無症状から歯ブラシ時の痛み、冷たい水.・風に過敏になる、さらに自発痛など様々です。
治療法です。
間違った歯ブラシの使い方の改善が第一歩になります。その後、
症状に応じて、
- そのまま経過をみる
- シュミテクトのような知覚過敏用の歯磨きを使う
- コーティングをする
- レジン充填をする
くさび状欠損部が大きくなりすぎ、神経(歯髄)まで達すると強い痛みや自発痛などを伴い、歯髄除去(抜髄)が必要になる場合もあります。
また、くさび状欠損部に食べ物がつまり、虫歯が発生することがあります。
このような状態だと、必ずレジン充填をしたほうが良いでしょう。
くさび状欠損で痛みが出てきた場合、虫歯だと思い、一生懸命歯磨きをするかたがおられます。
逆効果になります。
ますます痛みを強くしてしまうことになります。
(2020年7月15日)