インプラント概論

日本の根管治療にも良さがある

日本の根管治療にも良さがある

 

根管治療とは一般的に根の治療とか言われているものです。虫歯が進行し、歯の中心部にある歯髄(一般的には神経といわれている)まで、感染が及ぶと、歯髄除去すなわち抜髄および根管治療が行われます。

歯髄を除去すると、虫歯による歯髄の強い痛み、歯髄炎の痛みはなくなります。が、この根管治療の治療成績はよくありません。

新たに歯の根尖部に感染性の病巣ができることが少なくないのです。
根尖病巣あるいは根端病巣とかいいます。

数年後に病巣が大きくなり、再度、根管治療が必要になったり、抜歯になったりすることもしばしばです。

そこで近年では、根管治療の治療成績をあげるため、顕微鏡(マイクロスコープ)を使った治療が行われるようになりました。

高額な治療機器と長い治療時間のため、なかなか健康保険のなかで行われることが難しく、自費治療となることが多いです。

最近では、ホームページなどで、自費治療によるマイクロスコープを使った治療を専門とするクリニックも増えてきました。

根尖部の病巣が大きい場合、根管治療の治療成績はさらに悪くなるのですが、日本の健康保険で行った場合、費用負担も大きくないので、患者さんが希望すれば治療をおこなってみるということもあると思います。

写真1は初診時、写真2は3年後来院時のものです。

根管治療1

【写真1】初診時

 

根管治療2

【写真2】3年後来院時

 

大きな根端病巣がほとんど消えています。

もちろん、このように大きな根尖病巣の場合、治療成績はよくはありません。

いきなり抜歯するよりは根管治療にかけてみるということです。

ところが、マイクロスコープなどを使った高額な自費治療の場合、治療成績がおもわしくないと患者さんにも不満が残ります。

治療を行う歯科医師としても迷うことでしょう。

保険治療では迷わず治療がおこなえるのです。

費用が高額ではないからです。

最近では、いろんな情報が得られるようになり、日本の保険治療は粗悪であり、自費治療は高額であるから、旅費がかかっても海外で歯科治療を受けた方がよいと主張するジャーナリストも現れました。

自分の歯を大切にしたいのなら、タイで治療したほうがよいとの意見のようです。

私は日本の健康保険治療にも良さがあると思います。

(2020年9月24日)

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