インプラント概論
6.272016
No.12腫れや痛みの少ないインプラントとは?
腫れや痛みが少ないとはどういう処置だろうか?
骨が充分にあり、歯肉の状態が良好であれば、インプラント治療はそんなに難しいものではありませんし、ほとんど腫れや痛みがなく行えます。
問題は骨が足りない場合です。
骨移植が解決策ですが、なかなかやっかいなものです。骨をとってくる側にも傷をつくります。
痛いですし、時間はかかりますし、入院して全身麻酔をかけて行う場合もあるのです。
100%成功するとは誰もいえません。
せっかく大変な思いをして骨移植をしても、時間とともに移植した骨が吸収していくことはよくあることです。
それならば、骨移植を行わない方法を考えることです。
岸本歯科医院では、上あごの前歯にはリッジエクスパンジョン法、上あごの奥歯にはソケットリフト法、
下あごの奥歯にはショートインプラントで対応しています。
とくに骨移植を伴わないソケットリフト法は岸本歯科医院のお家芸になっています。
(2008年日本口腔インプラント学会で発表、2010年日本先進インプラント医療学会で発表予定)
もし上あごにサイナスリフト法を行う場合、入院下に全身麻酔で腰の骨を移植して、
噛めるようになるまでに1年ぐらいかかります。
骨移植をしないソケットリフト法ですと、1から2時間の処置時間で約3ヶ月で噛めるようになります。
これを可能にしているのが日本製のHAコーティングインプラントです。
今後、上あご奥歯の骨が足りない症例では、日本製HAコーティングインプラントを使用した
骨移植を伴わないソケットリフト法がグローバルスタンダードになっていくと考えています。
(2010年5月20日)