インプラント概論
6.272016
No.14低価格インプラントの本当の理由
低料金で行う眼科レーシック手術事件やインプラント使いまわし事件以後、
低価格インプラントに対するバッシングが多くなってきました。
低価格インプラントは粗悪であるというイメージを作りたい方々がいるのでしょう。
また低価格でインプラントができる理由を述べているホームページも多数ありますので読んでみると、
一様に大量一括購入や、その他経費削減がその理由であると述べています。
それは理由の一部に過ぎなく、誤差範囲内であると私は考えています。
では、低価格でインプラント治療ができる大きな理由はなんでしょうか。
それは高いインプラント成功率だと思います。
インプラントは入れて噛めれば終わりではないのです。
噛むという機能が存続できなければ、成功とは言えません。
もし成功率が低ければ、クリニックはその保障に追われ、経営の維持ができなくなります。
その場限りで低価格をうたい、患者を集めても、長くは存続できないでしょう。
医院選びのポイントは低価格であっても、開設して10年ぐらいは経っているところがいいように思います。
その間同じ経営者である必要があります。
またそれがクリニックにおける高いインプラント成功率の証明であるといってもよいでしょう。
もしあなたがインプラントを入れるのであれば、
一生そこのクリニックで口腔管理を任せるぐらいの気持ちがあっても良いと思います。
…というのも、価格だけで医院を渡り歩く患者サイドの意識にも警鐘を鳴らしたいのです。
もちろん安いに越したことはありません。
しかし、インプラントは均一大量生産されたテレビや冷蔵庫を大型量販店で購入することとは違います。
インプラント自体は大量均一生産されたものですが、ひとりひとり異なった口腔環境の中に植立されて機能するということを忘れないでほしいのです。
インプラント治療後もそのクリニックでメインテナンスを受けていただく必要があります。
岸本歯科医院ではあまり遠方からの患者さんを受け入れていない理由がそこにあります。
最低でも必ず年2回は東京に来てくださる方が対象になります。
(2010年5月20日)