インプラント概論

無理してはいけない 細くて短いインプラントを使おう

無理してはいけない  細くて短いインプラントを使おう

2017年10月に、【 細くて短いインプラント】と題して記載してあります。

その後、ひとりの患者さんが来院してきました。
インプラント埋入後に下顎の神経の麻痺をおこしていました。
レントゲンを撮影してみると、大変うまくインプラント埋入がおこなわれているのです。
下顎のオトガイ神経ギリギリに深くインプラント埋入がおこなわれていました。
【 細くて短いインプラント】でも記載してありますが、all-on-4で世界的に有名なDr.マロは細いインプラントを勧めてはいますが、長いインプラントを使用しています(Maló P and De Araũjo Nobre: Implants (3.3mm diameter) for the rehabilitation of edentulous posterior resions. A retrospective clinical study with up to 11 years of follow up. Clinical Implant Dentistry and Related Research 13: 95-103, 2011.)。

細いインプラントを使用しても、長さでインプラントの安定を求めているのです。オッセオインテグレーションosseointegrationを長さで確実なものにしています。

当院では直径3mm長さ8mmの細くて短いインプラント(short and narrow implant)を埋入することがあります。
論文の一部に記載してあります(Kishimoto: Ten-year retrospective clinical study of 95 one-piece narrow HA-coated implants, Journal of Bio-integration 4:93-98,2014.)。
論文の発表は2014年ですが、その後長さ8mm直径3mm
のshort and narrow implantの脱落はありません。

誤解をまねくといけませんので、細くて短いインプラントの脱落はないことを記載しておきます。
当ホームページにも記載がある私のインプラント論文ページでも紹介していますので参考にしてください。

Dr.マロの使用しているインプラントはチタンインプラントです。
当院で使用しているインプラントはハイドロキシアパタイトコーティングインプラントです。
チタンインプラントはオッセオインテグレーションosseointegrationで骨と結合します。
HAコーティングインプラントはバイオインテグレーションbiointegrationで骨と結合します。

HAコーティングインプラントはチタンインプラントより早く強固に骨と結合することは世界的にも認められていますが、初期のころのHAコーティングインプラントの長期予後は良くありませんでした。
それが理由でチタンインプラントを使用する先生はHAコーティングインプラントがあまりお好きでない方が多いです。
現在ではHAコーティングインプラントは改良されてきていますし、適材適所にHAコーティングインプラントを使用すればよいと思います。

神経や血管に近くなるのに、あえて長いチタンインプラントを使用するのではなく、細くて短いHAコーティングインプラントを使用することで医療事故を減らすべきだと思います。

(2018年11月22日)

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